大阪へ出て来て「初めは会話に困った」「言葉の意味が分からなかった」方も多い大阪弁。
関西育ちには当たり前の方言でも、他府県出身の方には言葉の意味が分かりにくいとか。
そこで大阪弁しか出来ない私が、面白い言葉や会話を例文にして方言の意味をご紹介。
なぜか面白いと言われる関西人が、普段から使っている大阪弁の例文をまとめてみました。
大阪弁の言葉や会話は面白い方言?
最近はテレビ番組でタレントや芸人の方が、出身地の方言を使う人が増えましたね。
その中でも耳にする機会が多いのが、関西出身者の『大阪弁』だと思います。
お笑い文化が根強いこともあり、大阪弁特有のテンポや会話が面白いと感じるのかもしれません。
そこで全国的に知られていそうな、有名な大阪弁の言葉や会話から紹介しましょう。
大阪弁の方言で有名な言葉や会話
関西出身の芸人さん達が全国に広めた、有名な大阪弁の一覧がこちらになります。
- なんぼ?=いくら?
- なんでやねん=なぜ、どうして
- ちゃう=違う
- おおきに=ありがとう
- ぼちぼち=まぁまぁ、ゆっくり
- まいど=どうも
- わらかす=笑わす
「なんでやねん」という方言は、今では多くの地方で使われていますね。
また「ちゃう」も有名な大阪弁になり、意味を知らない方も少ないのではないでしょうか。
関西では『その犬チャウチャウとちゃうんちゃう?』と、普通に使う方言の1つ。
ちなみに意味は『その犬チャウチャウと違うんじゃない?』となります。
では、まだ意味が知られていないと思う大阪弁を、分かりやすく例文でご紹介しましょう。
大阪弁の使い方や意味を例文で紹介!
これは実際に合った話なのですが、横浜育ちの友人が4歳だった私の息子に驚いた発言です。
「凄い!この年で”なんでやねん”って話してるよ!凄いじゃん!」って。
私は「いや、普通に大阪に生まれ育ってんねんから言うやろ」と、大笑いする出来事がありました。
そこで地方出身の友人達が、大阪に来てから苦労した言葉や会話を思い出すことに。
普段から当たり前に話している大阪弁を、意味と一緒に例文にしてまとめてみました。
大阪弁の意味や例文①ほかす
大阪弁の『ほかす』『ほかしといて』『ほっといて』は、『捨てる』『捨てておいて』という意味になります。
「もうほかすで」「あれいらんからほかしといて」「それもうほっといて」
大阪弁の意味や例文②いらち
大阪ではよく使う言葉『いらち』は、『せっかち』『忙しない』『短気』な人という意味になります。
「自分ホンマいらちやなぁ」「あの子はいらちやからしゃぁーない」
(あなたは本当にせっかちですね)(あの人はせっかちだから、しょうがないよね)
関西では自分自身だけじゃなく、相手のことも『自分』と呼びます。
大阪弁の意味や例文③行きしな・帰りしな
まず『行きしな』とは『行くときのついで』『行く途中』で、『帰りしな』は『帰る途中』『帰る時』です。
「塾の行きしなに○○に会う(おぅ)たで」「このハガキ行きしなにポスト入れといて」
(塾へ行く途中で○○に会ったよ)(このハガキ行く時にポストへ入れてきて)
「帰りしなにコンビニ寄って買って(こぉて)きて」「帰りしなに食べてきた」
(帰る時にコンビニに寄って買ってきて)(帰る途中で食べてきた)
大阪弁の意味や例文④モータープール
大阪の町中で見かける『モータープール』の看板は、月極『駐車場』という意味。
「ウチの車、そこのモータープールに停めてんねん」
(我が家の車は、そこの月極駐車場に停めてるんだ)
大阪弁の意味や例文⑤こそばい・こしょばい
関西でよく使う『こそばい』『こしょばい』は、『くすぐったい』時に言います。
「そこ触られたらこしょばい」「こそばいからやめてぇーや」
(そこを触られるとくすぐったい)(くすぐったいから止めてよ)
大阪弁の意味や例文⑥ぐねる・ぐねった
『ぐねった』『ぐねる』は、『捻る』『捻った』『挫く』等、主に捻挫したときに使います。
「足ぐねって歩かれへん」「そんなんしてたら足ぐねるで」
(足を捻って歩けない)(そんなことしていると足を挫くよ)
大阪弁の意味や例文⑦めばちこ
標準語と思っている関西人も多い『めばちこ』は、『ものもらい』を指します。
「めばちこ出来てもぅてん」「汚い手ぇで目ぇ触ってたらめばちこなるで」
(ものもらいが出来てしまった)(汚い手で目を触っているとものもらいになるよ)
大阪弁の意味や例文⑧さら・さらぴん
割と浸透していると思う大阪弁の『さら』『さらぴん』、標準語では『新品』と言いますね。
「さらのカッターシャツ出しといたでぇ」「この服さらぴんやねん」
(新しいワイシャツを出しておいたよ)(この服真っ新なの)
関西ではワイシャツのことを、カッターシャツと言う人が多いんです。
大阪弁の意味や例文⑨べべ・べべた・どべ
どれも同じ意味を持つ『べべ』『べべた』『どべ』は、『ビリ』『最下位』のことです。
「またべべかいなぁ」「足遅いからいっつもべべたやねん」「頑張らなどべなるで」
(またビリだったの)(足が遅いからいつも最下位なんです)(頑張らないとビリになるよ)
大阪弁の意味や例文⑩なおす
勘違いされやすい大阪弁の『なおす』は、『しまう』『片付ける』という意味。
「その本なおしといてぇ」「おもちゃで遊んだらなおしやぁ」
(その本しまっておいてね)(おもちゃで遊んだ後は片付けてね)
大阪弁の意味や例文⑪けったい
大阪弁の『けったい』は、『変な』『可笑しな』という意味合いになります。
「あの子はホンマけったいな子やなぁ」「自分けったいなこと言うなぁ」
(あの子は本当に変わった子だね)(あなたは可笑しなことを言うね)
大阪弁の意味や例文⑫いらう・いろうた
関西でよく使っている『いらう』『いろうた』は、『触る』『いじる』になります。
「傷いろうたら悪なるでぇ」「これは大事なもんやからいらったらアカンで」
(傷を触ると悪くなるよ)(これは大事な物だからイジらないように)
大阪弁の意味や例文⑬えらい
”偉い”と勘違いしてしまう『えらい』は、『大変』『しんどい』『疲れた』時に使います。
「よぉ歩いたからえらいわぁ」「今日は忙しかってえらかった」「えらいねん」
(よく歩いたから疲れた)(今日は忙しかったので大変だった)(しんどい)
大阪弁の意味や例文⑭シュッとしてる
『シュッとしてる』の使い方は色々ですが、主に『スマート』『紳士』『スタイリッシュ』という意味で言います。
「シュッとしてて格好ええなぁ」「あの子シュッとしてんな」「顔がシュッとしてるやん」
(紳士的で格好いいね)(あの人はスマートだね)(顔が整っているね)
「シュッとしてる」は様々な使い方をしますが、基本的に褒める時に使う言葉ですね。
関西は擬音をよく使うので、意味を考えるよりニュアンスで理解しましょう。
まとめ
方言で話す面白い大阪弁の言葉の意味や会話を、例文と一緒に紹介してきました。
大阪弁で話す人が面白いと言われるのは、擬音やニュアンスで喋っているせいかもしれませんね。
紹介しきれなかった方言の意味や言葉は、またの機会に会話の例文と書きたいと思います。
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