友達とビリヤードで対決するゲームって、ほとんどの方がナインボールですよね。
そんな時に「ブレイクショット一発で、ナインボールよ入れ!」と、誰もが頭によぎるのでは?
もっと欲を言えば「ブレイクショット一発で、全部の球よ入れ!」と願ったり…。(笑)
しかし長年ビリヤードの経験があっても、全部の球を1人で撞ききることも至難の業!
でも今よりもっとレベルアップすれば、勝負強くなって全部の球も夢じゃありません。
そこで私が得てきた経験から、ちょっとしたコツをご紹介したいと思います。
ビリヤードでナインボールを一発で狙えるの?
私がビリヤードを始めた頃のアマチュア公式戦は、ローテーションしかやってませんでした。
しかし1990年以降だったと思いますが、公式戦にもUSナインボールの試合が登場。
皆がプレイしている『US(アメリカン)ナインボール』の試合が、普及してきたんです。
ローテーションと違うのは、ブレイクショット一発でナインボールが入れば1セット取得!
もしも毎回、ブレイクショットで入れる事が出来れば勝ち続けられるってことですよね?
しかし結論から言うと、狙い方一発でナインボールを入れられる方法はありません。
そんな楽な方法があれば、ナインボールというゲーム自体が消えてると思います(笑)
実際にプロの試合を観てても、ブレイクショット一発というのは少ないですからね。
でもブレイクショットをしっかり撞ければ、ナインボールが一発で入る確率も上がるはず!
そこで覚えておきたい、ブレイクショットの基本をご紹介しましょう。
一発を狙うならブレイクショットを磨く
ナインボール一発の可能性を上げたいなら、まずはブレイクショットを安定させましょう。
そしてブレイクショットを撞いたときに、パワーを乗せることも大事なコツとなります。
パワーを乗せるには、真っ直ぐ素早いキュー出しをするのがポイント!
力ある白球によってマスが割れ、9個の球が散らばりポケットインの確率が上がりますよ。
磨かれたパワーあるブレイクショットを撞くための、覚えておきたい基本をまとめてみました。
ブレイクショットの覚えておきたい基本
先ほども説明したとおりパワーと正確なキュー出し、そしてスピードが大事な要素。
そこに的球に当てる厚みと撞点が加われば、理想的なブレイクショットが完成します。
私はブレイクショットのスピードを意識した頃、余計な力が入ってしまうことが多々ありました。
変に力んだところで正確なキュー出しが出来ず、全く良いブレイクショットはできません。
そんな時に上級者からアドバイスされたのが、今でも私が気をつけてる大切なポイント。
「スピードを上げるには、速くキューを出すだけ」「インパクトの瞬間にグリップを握る意識」でした。
私は今もブレイクショットの時に、頭の中で「素早くキューを出すだけ」と思って撞いてます。
そして狙う撞点は白球の真ん中で、厚みは的球の正面にド真っ直ぐを狙うのがポイント。
ここまでの要素を意識して撞くことが出来れば、ブレイクショットのレベルが上がるはず!
- スピードを出すには、キュー出しを速くする
- キューがブレるので、余計な力は入れない
- グリップを握るのは、撞くインパクトの瞬間を意識する
- 撞点は白球の芯
- 厚みは的球の正面
マスがキレイに割れるとナインボール一発の確率も上がるし、その後のゲームが進めやすくなりますよ。
そしてブレイクショットが磨かれると、全部の球を入れる事ができるかも!?
ブレイクショットから全部入れたら?
かなり昔の話になるのですが、知り合いの関係でプロの試合を観に行ったことがあります。
あの、ビリヤードの神様と呼ばれる『エフレン・レイズ』プロを、なんと間近で!
未だ初心者だった私でも「やっぱり世界のトッププロは凄い!」と、感心したことを覚えてます。
びっくりするほど世界のトッププロって、正確なショットを繰り出しミスを滅多にしません。
ちなみに対戦された日本のプロ選手が、負けたと記憶してます。
だってブレイクショットで球が入れば、その後よっぽど悪い配置じゃない限り球を全部入れるんですから。
このブレイクショットから継続して、全ての球を入れて撞ききることの呼び名を皆さんはご存じですか?
正式な名前ではないそうですが、皆こぞって『マスワリ』と呼んでいます。
”マス”はラックを意味してるので、「マスを立てる」なんて使い方をしますよね。
つまり”マス”を”割る”ことから、みんなが『マスワリ』と呼んでるんです。
ちなみにゲーム数のことも”マス”なので、よく「あと何マスで終わる?」なんて使い方もしますよ。
しかし「マスワリってトッププロには朝飯前でも、アマチュアにとっては夢のまた夢では?」って思いませんか?
実は『マスワリ』を達成することは、真剣にビリヤードを練習していれば夢ではありません!
その証拠に、私自身もマスワリをした経験がございますから。
そこでマスワリを達成するお役に立てて頂きたく、私が感じたビリヤードの奥深さを紹介したいと思います。
筆者の経験したマスワリへの道のり!
先ほどご紹介したエフレン・レイズさんは確か、公式試合で9連続もマスワリをしたとか…。
さすがビリヤードの神様と呼ばれるだけあって、凄い記録を持ってますよね。
私の周りにもアマチュアA級やB級という、かなりの実力者が多くいてました。
そんな猛者達は普通にマスワリをしますし、一目置かれる腕前の人だと3連続マスワリをされる方も!
今振り返ってみたら、私は凄く恵まれた環境でビリヤードを学んでこれたと思います。
だって上級者の球撞きを観るだけでも勉強になるのに、一緒に撞いてアドバイスしてもらえてたんですから。
そんな恵まれた環境だったので、私は少しずつレベルを上げることが出来ました。
まずは正しいフォームと真っ直ぐ撞くこと、それを体が覚えたら次は力加減を叩き込む。
今度は撞点を変えて撞いたときの、球の動きを覚える練習へと徐々にステップアップ。
ちなみに真ん中の上下で撞点を変えるのは簡単でも、右や左のひねりを加えた厚みを覚えるのは少し時間がかかるかもしれません。
少し右上を撞いたひねりだったり、左のちょっと下など撞点の幅も広がりますからね。
こんな風にして日々練習を積み重ね、いつしか上級者達と一緒にビリヤードができるレベルまで成長。
そんな成長期だったある日、私は常連さんと一緒にナインボールをしました。
ブレイクショットで2個の球が入り、キレイに割れたマスを見た周りから「いよいよマスワリか!」と期待の声が…。
しかし私はプレッシャーに弱く、そんな周囲の視線や期待にビビってしまったんです。
もう7番8番を撞く頃には、マスワリを意識してしまってキューが思うように出なかった…(笑)
その時のゲームは、ビビったせいでナインボールを外してしまいました。
でもそんな経験が活かされたのか、数日後には裏マスワリ(相手のブレイクから始まったゲームを1番から取り切る)。
そしてマスがキレイに割れなかったにも関わらず、初のマスワリを達成!
球の配置が良くなかったおかげで、逆に集中することができたのでしょうね。
でもやっぱり、7番あたりから頭にはマスワリがよぎりましたよ。
その場に居合わせた人は前回の二の舞にならないよう、あえて見てない振りをしてくれてました。
私が普段の撞きが出来るように、マスワリの瞬間まで皆が暗黙の了解で普段通りに!(笑)
そんな優しい周りの配慮もあって、集中力を切らさずに撞ききることができたんです。
ビリヤードはメンタルが大切なスポーツだと、マスワリの体験を通して改めて感じました。
まだマイキューをお持ちでない方に、こちらのメーカーをおすすめします。
まとめ
ビリヤードの一発ブレイクショットのコツや、ナインボールで全部入れた経験談をお送りしました。
日々練習を少しずつ積み重ねていけば、ビリヤードは必ず上達していきます。
ナインボールをブレイクショットで一発は無理でも、全部入れてしまえば勝ち。
ビビりの私でもマスワリが出来たということは、練習さえすれば誰でも出来るという証です!
皆さんもブレイクショットを安定させて、マスワリ目指して頑張って下さい。
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